74 Design Labのブログ

ナナヨンデザインラボの代表のデザイン周辺の雑感 

大学での授業についての雑記 2022年度

美術大学で非常勤講師をしていて秋ごろに2か月ほど授業に関わっていました。

企業の方に来ていただいて組んで進めていくタイプのものです。

それと並行して一般大学のデザインコースで後期に2つ(×15回)がありました。

ブログのなかった期間と一致していて、振り返ると余裕がなかったようです。

 

講師を始めて4年目なのですが毎年変化があります。

2019年スタートで四苦八苦、翌年ノウハウが使えるかと思ったら2020年はオンラインがメイン。準備が大変だったがなんとか対応できた、と思って、2021年に対面がメインに戻ったらオンライン時になかった問題が出てきて2022年に改良・・・みたいな流れです。

 

美術大学のほうは今年新しく進めた課題で、基本的にはCMFがテーマになっていて、場所はダイニングキッチンかバスルームの選択でした。この分野は専門外なので勉強しつつ自分でテストをしつつなのでなかなか手間がかかりましたが、学生さんの積極性もあってとても面白かったです。また、人にスイッチが入るときに立ち会えるのはとてもうれしいものです。(すげーのがいくつかありました)

 

テストで作ってみたもの1

テストで作ってみたもの2



一般大学のほうは、2年生メインのモデルを作りながら立体の基礎を学ぶものと、3年生の演習として機構が入ったプロダクト+シーズとニーズのマッチングがテーマの課題です。

 

モデルは自由に作ると自分のイメージできない難しい曲面を使わなかったりするので条件の設定が難しいところです。昨年までは練習のために指定のカタチを作る課題が多かったのですが今年から少し自由度を増してみました。少しは自分で作れるイメージが出来てくれていると良いのですが。しかしモチーフ選びも難しいです。

 

モデルのサンプル

ドライヤーでいいのか・・・。

 

機構が入ったプロダクトは今年から始めたもので学生さんにそういうものが得意な人は少なかったのと、アイディアへのアプローチの仕方がちょっと難しいやり方だったわりに手ごたえがありました。作品の完成度を上げるために段取りに反省があるので次の年度に内容改良しようと思っています。

 

(自由度の高い課題で提示できるサンプルが今はありません。そのうち。)

 

そう、次の年度といえば、これらが継続するのは決まっていて、それにプラスして一般大学のほうでデザイン画(スケッチ)の授業をもつことになってしまいました。しまいました、というのは頼まれて引き受けたものの、自分の実力的に大変だなーということです。

仕事で通用するギリギリレベルでかなり適当に描いてきたのでどう教えるかなんとも悩ましいです。ツールも今はパソコンに液晶タブレットを繋げて描いているのですが同じ装備は準備できないとのこと。最近はあまり使っていなかったコピック(マーカー)も一応自分では200色くらい持っていて描いていますがそれを全部買ってもらうわけにはいかないですし、調べたら最近はデザインのスケッチ用のパステルも売ってないのですね。あと、今更カーブ定規を買ってもらうのも申し訳ない(将来あまり使わないし)ということは限られた画材で出来る授業用の描き方を開発するってことだと後から気づきました。うわあ。

 

定年になった前任の先生からもアドバイスをいただいたのでなんとかやってみますが、準備であたま痛いです。でも絵を描くのは楽しいですし、嫌なわけではありません。(ただ時間と費用に余裕がほしい。こればっかりやってるわけにもいかない・・・。)

 

しかし、パースの話から入るしかないのか?別分野でちょっと印象的な話があったのでなにか変えたいです。

二点透視・・・。

 

柔らかい形とか1

柔らかい形とか2

なんなんでしょう、この絵は。

とはいえ、課題を考えて、学生さんに対応していると自分の考えていることが整理できたり勉強になることがたくさんあって面白いです。また経過レポートしましょう。

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ