74 Design Labのブログ

ナナヨンデザインラボの代表のデザイン周辺の雑感 

7期目に入りました

ナナヨンデザインラボ7期目に入りました。

ありきたりな言葉ですが…本当に感謝しています。

 

6期のはじめに

「5期はやっと活動の最低ラインに届いた感じです。

~籠る方向でなくて広げていきたいっ。」

 

と書いていたのですが

・結果的に少し広がっています。

 

代表の個人的には大学の講師の仕事などから

時期によってはいっぱいいっぱいで

正直、自発的に広げることができる状態ではなかったのですが

今まで仕事をしていた方から繋がって

ジャンルも人(チーム)も新しいエリアに進んでいます。

 

まだ発表できないモノばかりですが。

言える中でジャンルとして新しいのは株式会社タシロ様の「キキカネ」でしょうか

あと、以前やったもののブラッシュアップというのも大事なことなのですが

なかなかできないことが多い中いくつか実現できたのも大きいです。

 

・やっと活動の最低ラインだった先期と比べると

「企業のマッチング+補助金」のプロジェクトが1つ取れなくて減ったので

どうなることかと思いましたが結果的には同じレベルの仕事量でした。

 

スタイルとして

まだどんなものにすべきかわからないモノを

カタチにする流れができつつあります。

ラフな3Dモデルとリアルの機構モデルがポイントなのですが

そのうち詳しく書こうと思います。

 

とは言えこのままですとまだ活動に物足りなさを感じていて

それがどういうことなのか深く考えながら実行して行きたいと思っています。

まずはちょっとした絵や文章をもう少し頻繁に書いて表明していきます。

 

では、今期もよろしくお願いします

 

20250501記

 

加藤 雄也

 

ナナヨンデザインラボ

 

 

 

コミュニケーションのためのスケッチ講習その2

すっかり記録をするのを忘れていましたが

6月のはじめに川上産業株式会社様で

「 発想とコミュニケーションを助けるスケッチ」と題して

スケッチ講習会をさせていただいたのでした。

 

以前別の会社での講習の反省点を生かして

そして川上産業様に合わせてアレンジ。

 

カリキュラム案

 

専門も年齢も色々で10人程度で午後の3時間

絵の考え方、線の引き方から、最後にオリジナルの絵まで

みなさんかなり熱心に描いていてこちらも楽しい会でした。

 

仕事においてちょっと絵で表現できたらいいなという場面て

どんな職種でもありますよね。

 

学校も含めて場数を踏んで少しずつ内容が練れてきてます。

(おまけに私も手が動くようになってきています)

その場に合わせてアレンジして行いますよ

 

20241121記

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ

6期目に入りました

ナナヨンデザインラボ6期目に入りました

 

ブログとその原稿を振り返ってみたら

4期目に入った時のブログの記事はあるけれど原稿データがなく

5期目に入った時に至っては原稿も記事もなく。

どうしてたのだっけ…?

 

正直結果的に、4期目は停滞しておりました。

(この先生きてくることはあると思いますが)

5期はやっと活動の最低ラインに届いた感じです。

何社かと面白い取り組みが出来ましたし

GOOD DESIGN AWARD 2023に一応名前が残りました。

 

個人的な学校の講師もスケッチの授業が増えたので

秋から冬にかけてほんとに毎日色なジャンルについて考えて

行動できて、大変でしたが良かったと思います。

 

会社名に「デザインラボ」とつけたのは

デザインてなんだろうな、というのを探っていきたいからです。

色々なプロジェクトに取り組むとともに

目先の流行りに惑わされすぎずに研究していきます。

(研究といっても籠る方向でなくて広げていきたい。仕掛けなきゃ。)

 

ではまた。

 

20240511記

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ

シラバス

大学の非常勤講師をやっていると次年度の前に「シラバス」をつくります。

授業でどんな内容をやるか、評価はどうするか、参考図書などは何かということを書くのですが、私が学生のころは「シラバス」で授業内容を把握した覚えがなかったなと思いつつ、でも、ほんとに偏った授業や試験があってないようなものがあったりでしたので(それに甘えてもいましたが)学生さんのためだろうなと思って指示通りに作っていました。

 

あと、授業の最終日に「授業改善アンケート」を決まったシステムでとります。

結果がでたら考察と改善点を書くところまでがセットです。

(2つ学校に関わっていますが両行同じようなのがあります。)

これもまた学生さんのためだろうなと思って丁寧に対応していしました。

 

最近「大学改革の迷走」という本を流し読みしたのですが

日本の「シラバス」は海外の大学の「シラバス」とは違っていること、

大学改革が進んだ時期に色々な方面のワードを利用した経営コンサルティング用語的なものが入ってきたような話がありました。

 

あ、アンケートはPDCAの一環だったのかも・・・

あ、シラバスの締め切りが異様に早いのは、その改革の流れで仕組が出来上がって他者からのチェックが入ってから次年度が始まる前に学生さんに開示するようになっているからなのか、だから例えば大学の事務の方に不満をぶつけても仕方ないのか(してませんが)

と少しつながった感があって面白く感じる部分がありました。

 

シラバスの締め切りについては、後期の授業を持っているとその授業全体が完全に終わる前に締め切りがあって反省、改良する暇がないことや、秋ごろ冬前に打診はあるものの、次年度の契約が決まる(春になってから)前に結構な重みの作業が発生するのが変だな・・・と思っていました。

 

実際は記載するシステムに載せられる分量、条件でざっと記載して、次年度の授業が始まるまで内容や参考データを整理し、スケジュールも練り直して学生さんに配布して始めるのですが、それも人によって同じようにやられていることだと知り、そうなりますよね…と思いました。

 

あと、受け持っているどの授業もアンケートの回収率がかなり悪いので学生さんのためになっているのか??との疑問があったのですが、こういう仕組みの中だとあまり自分事ではないのでしょう。元々それに関係なく授業内で最後に振り返りや感想などを書いてもらっていて、それにはかなり色々書いてもらえているので個人的にはそれで大丈夫なのですが。

 

大学って何をするところなのか、色々は役割があると思いますが、経済的な効率だけで評価しては見誤るよなと思っております。デザインに関することだと結構「役立つか」視点が強めですがそれも絶対ではないですし…など考えているのでこんな本に手を出したりしています。

 

本は新書にしてはとても分厚い本でその他ものすごい量のデータが入っている内容なので全体の趣旨は実際読んで確認してください。

 

読んで「あ、」と思った話でした。

 

20240415記

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ

コミュニケーションのためのスケッチ講習

あるメーカーの仕事を受けて新しいデバイスのを検討しているとき

私がちょっとした説明図を描いたのを見たこと

大学でデザイン画(スケッチ)の授業を担当し始めて準備が大変という話をしたことから、

担当者の方が「自分たちも描けると仕事に使えるんですよね・・・営業担当はカスタマイズの相談でお客様に向けて、内部の技術者も治具の開発時とか・・・描き方を教えてくれませんか?」

という話がありましてスケッチの講習を組んだのでした。

 

3時間ほどでやった内容でしたが、評判はほどほど・・・という感じでした。

 

おそらく強くは必要性を感じていないのが主な原因で

・仕事で必要と思っていない→設定してくれた方や私の想いと受講者のずれ

・充分描けていると思っている→見る目、知識のずれ

・需要とぴったり合っていない→担当別に分けて、アレンジすべきだった

ということでしょうか。

いずれにせよ事前の打ち合わせと検討をもっとやる必要がありました。

そのうえで私も伝え方、なんのトレーニングを行うかの研究が要ります。

 

反省点山盛り。

 

また、3時間では入門編でその先が必要だと思っているのですが、

デザインする人のように「描けないと仕事にならない」とか「上手い先輩がいる」とかいう状態でないと「(あるレベルまで)上手くなろう!」というモチベーションが生まれにくいのかもなと思います。お客様とスムーズにコミュニケーションを取って確実に仕様に落とし込むことにつながっている実例があるといいかもしれません・・・。

 

スケッチはコミュニケーションをとるツールとして色々な立場の方が使えるとは思っているので、なんらか探っていきたいと思っております。

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ

デザイン画の授業 2023年度

2023年度から大学でデザイン画の授業をもつことになってしまった

と丁度昨年の今頃書いたのですが、1年間の授業が終わりました。

週一回、90分×2、前期15回、後期15回です。

学生さんの人数が多いのと通常の仕事も色々あったのでなかなか大変でした。

 

授業の名前が「デザイン画描法」というのですが、そういえば私はこれに関わるまで

「デザイン画」って言葉を使ったことがなかったのです。業界にもよるのでしょうかね。

 

そもそも

1:私自身、自己流で、仕事で伝わるギリギリのレベルで描いていたこと

2:準備してもらう都合上私が通常使っている画材がそのままは使えないこと

3:一般大学なのでほとんど描いたことなくても始められるようにする必要があること

から描き方から練り直しってことなので準備が悩ましいものでした。

 

1について、以前いた会社は周囲に絵が上手い人ばかりだったですし(直接かかわってなかったですが、クルマやバイクの部門はとんでもない人がいっぱい)、いや、受験から大学にかけてもあまり上手いほうではなかったので、頼まれたものの、引き受けていいのか?という疑念はぬぐえない状態でした。が、下手なりに方法もあるだろうとスケッチについて考えることにしました。

 

デザイン画を描くにあたってどんな要素が必要か考えてみると

まずは目的によって求められることが違うような。

・アイディア展開のときは分かり易さとスピード

・デザイナー以外にも見せるような完成状態を描くには正確さ、緻密さも要りますか

あと

・状況とか構図を伝えるとき、もちょっと違いそう。

 

ないモノを描くので

・モノに関する知識がある

・狙いを決めてイメージを構築できる

ことが必要で

そして技法

・描き方の知識(画材の使い方)

・描き方の知識(表現のノウハウ・・・3次元を2次元で表現する、形状、質感)

あと理屈を知っていてもやはり実際描くと違うので

・身体能力、調整の仕方

・描いたものの評価

あたりができる必要がある、みたいなかんじでしょうか。

技法は伝えやすいですがそれだけにならないようにしないと、などと考えて授業を構成しました。

 

画材については学校側からのお願いで

前期は手描きで、後期はデジタルも含めてという話でした。(昨年度まではすべて手描き)

 

手描きは画材の選択で手間がかかりました。

2023年から(かな?)コピック値上げということで同じ内容でも昨年度より負担が増えるので購入してもらう画材はどうしたものかと悩んだり、私が持っているものからコピックの補充液の形式が変わっていたので自分で買いなおしたり、ホワイトは昨年まで私が使ったことがなかったボールペンを使用していたようなので試したり。ちなみにボールペン型は線の細さはいいのですが、隠蔽力が少し甘いのと、出方が不安定なのと、抑揚をつけるのに向いていないので工夫がいるなという印象。

ホワイトのボールペン

 

後期のデジタル併用の絵ですが、私は普段、パソコンに大型の液晶タブレットを繋げてお絵かきソフトで描いているのですが、タブレットは全員持っていないこと(持っていたとしても機種ごとに対応がちがいますよね・・・)共通で持っているソフトはAdobe製品という状態です。よって、IllustratorPhotoshopで描く工程を開発して課題にするということになります。

 

テキストは、人数が多いので私の説明を聞き逃しても進められるような書類と動画を用意するようにしました。とはいえ、私は方法が一定していなくて、一発でいい絵が描けるわけではないので動画は苦戦しました。撮ったものの使えなかった回も出てきていて、来年度に向けて編集しなければ、と思っている回もあります。

 

youtu.be

 

前期は4月までに、後期は夏中に、内容を用意していないと普段の仕事がやばい!と思ってはいたのですが、数回分までしかできず、後半は毎週連載状態でした。

 

それだけならよいのですが(よくないです)添削というプロセスがあります。手描きは紙で見たほうがよいのでしょうが、アドバイスの描きやすさと管理のしやすさから画像データで提出してもらうことにして、一人1つはなにか書いて返すというのを毎週数十人分!年末に肩が上がらなくなりました。(いや、原因は1個ではないですが)

 

もう一つ悩みは課題のテーマとレベル。

私が得意なものと学生さんの興味は違うので不得意でも練習してテーマにしたりしました。

 

量は結構書いてもらいました。学生さんそれぞれ、スケッチの基礎力、観察の解像度、アイディアを軽く出せるかのバランスで時間が丁度良いか違うので設定が難しいところです。

前期は1回の授業180分で実物の観察スケッチ、形状のアレンジのラフスケッチ、アイディアの仕上げのスケッチまでにしましたが、改めて考えると量は結構きついですね・・・。

観察スケッチ

形状のアレンジのスケッチ

アイディアの仕上げスケッチ

 

後期は2回で1つのテーマで1回目が観察スケッチ、アイディア展開、仕上げの下描きまで、2回目がソフトで仕上げでした。ソフトがスムーズに使えない方も多くて時間が足りなかったようです。私が描いてもテーマの難度、細部の表現のレレベルを調整しないと足りないですけども。細部書き出すと何日もかけられてしまいますし。学生さんの反応的にも後期はテーマも含めてレベルが少し高すぎたかな?こなす要素が多すぎだったか?と反省しています。

観察スケッチ

アイディアラフスケッチ

仕上げの下描き

Photoshopでの仕上げの工程1

Photoshopでの仕上げの工程2





テーマで学生さんの反応が興味深かったものを挙げると

 

■やってみたいけど難しいかな?・・・やっぱり難しかったか

前期 シューズ

後期 2人乗りモビリティ(Illustrator




■みなさん意外とうまかった

前期 グラス

 



後期 電気ポット



■私が不得意だったり専門知識不足なので迷ったけれども入れて良かった(学生さんのノリが良かった)

前期 アクセサリー1




後期 コンテナショップ(Illustrator



でした。(絵は私の描いたサンプルです)

 

 

やってみて興味深い反応がまだまだ沢山あったのでそれを参考にブラッシュアップしていきたいです。しかししんどかった。でも練習したので少し描けるようになっているかも。いや、こう並べると見せるほどのものでもないか・・・ではまた。

 

 

加藤 雄也

 

 ナナヨンデザインラボ

 

 

 

町工場のブランド及びオリジナル製品のデザイン・・・株式会社タシロ様

地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)様

「次世代事業創出デザイン支援事業」で採択されて進めていた

株式会社タシロ様のプロジェクトを

「経営・デザイン発表会」という形でお披露目しました。

 

KISTEC様のプレスリリース

タシロ様のプレスリリース

そのレポートが出ています。

 

そこにも書いてありますが

株式会社KOZAKIKAKU様と共同で進めていて

ブランド関連(ロゴマーク、付随する名刺、パンフレットなど・・・さらに今後を見据え板材にカットして使えるオリジナルフォントまで)はKOZAKIKAKU様が進めていて

私のほうはオリジナル製品を進めてきました。

製品は色々案が出ていますがまずは象徴となるものとして

カプセルトイマシンを制作する提案とお手伝いをしました。

 

製品提案→ラフモックで機構確認→3Dデータ→2D図面

→(タシロ様 制作用図面化→カット→曲げ→溶接→仕上げ)

→組立→テスト→改修図面→組立・・・

そう、組み立てまで。色々やりました。

進めた詳細、考えたことは

できればまとめて会社のサイト内で書類を挙げたいと思っています。

 

このカプセルトイマシンは

「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024」

会期:2024年2月6 日(火)~ 2月8 日(木)10:00-18:00※最終日は17時まで

会場:東京ビッグサイト 西2ホール

小間番号:西2SME-83

 

「テクニカルショウヨコハマ2024」

会期:2024年2月7日(水)~ 2月9日(金)10:00-17:00

会場:パシフィコ横浜

小間番号G24(タシロブース)S17(KISTECブース内)

で展示されます。

 

あと「ひらつか産業FES」にも出るそうです。

 

最初の2つのイベントがかぶっているため1人で4台組み立てました・・・。

 

試作機でこれからブラッシュアップをしていくところですが

ご興味があればぜひご覧ください。体験機もあります。

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ