74 Design Labのブログ

ナナヨンデザインラボの代表のデザイン周辺の雑感 

イラストレーションのお仕事について

実は・・・イラストレーションは昔から絵を描くのが好きなのと

プロダクトデザインの派生として、説明しなければならないことがあるときに描いていてできるようになった分野なので、やり方が確立してから受けた仕事というよりは、頼まれてやれそうだから始めた感じなのです。

 

なので、イラストレーターさんの知り合いはあまりいなくて

あんまり業界の常識を知りません。

 

それを前置きしておいて、本題?ですが、

お仕事の進め方をスムーズにしたいと切に願っています。

そこで、仕事上のメモをおいておきます。

 

~~~~~

新しいものをつくるので100円払うから決まったものを提供、というわけにはいかず

紆余曲折はまったくないことはあり得ないのですが

それでも、最初にどこまで進め方と納品のイメージを合わせておけるかでスムーズさが違うなと思います。

 

まずはこんな内容を聞くようにしてます。(したいです。)

 

1:内容、何のために何を表現したいのか

2:何に載せるのか

 描き方、納品方法、料金、に関係します。

3:どんな雰囲気にするか

 媒体の狙い、ブランドの傾向、ターゲットなどから決まってきます。

4:絵の大きさ

 縦横比、寸法、解像度 

5:関係者(何を聞くかの相手を知らないと進まない!)

 内容の最終ジャッジ

 料金を支払う方

 紙面のディレクション

 コピーの書き手

 データの送信先

6:スケジュール

 リリース

 イラストの締め切り

 ラフの提示

 必要条件の提示・・・できればコピーなどある程度揃ってからスタートしたいものです。

7:予算

 

 ちなみに、料金は、情報整理料、制作料(かかる時間×単価)、使用料(載る媒体、使い方で変化)で決まってきます。

 使用媒体に合ったデータで納品します。基本的には元データお渡しはしておりません。必要な場合には、その後の使用の仕方と料金を別途相談させてください。です。

 

補足説明・・・・

 

  ・イラストレーターあるあるだと思いますが、直しをどこまで受けるかは難しいところです。

 

こちらの文字の間違いなどはもちろん直しますが、絵の直しが注文の内容からずれたり

注文があやふやだったりするのが元の場合、は追加でいただきたいところですが

新しいアイディアほど、はっきり指示するのはもともと無理でもありますので。

 

完成品納品後の直しはこちらの文字などの間違いはもちろん直します。

その他紙面に載せてみてのトーンの調整など1度は受け

指示の変更は別途料金をいただくようにしたい。

 

「締め切りを延ばすから、」というのは描く側にとってあまり良いことではなく

延びたら使う時間が延びるのでその分上げないと合わないです。

 

条件をそろえずにスタートさせて延々直しをしていくと、料金が上がってしまう体系にして

ラフの時点ではある程度固められるようにしていきたいというのが理想です。

 

・これもまた、イラストレーターあるあるだと思いますが

「元データください」と言われることがありあます。

後工程でそうでないと使いづらいときがあるのは分かるのですが

 

ノウハウと手間が詰まったものになるので、気軽にそれをすべてお渡しすることはできないのです。

 

たとえがピッタリではないかもしれませんが

ラーメン屋でラーメンを提供するつもりの商売なのに

ラーメン代払ったからレシピちょうだい、場合によっては厨房貸して、のように感じる

と言ったらいいでしょうか。

イラストとしても

加工できてしまうので狙った完成品からずれてしまったりしますし、

それは許せても(著作権の視点、同一性保持権、だとアウトですが、イラストのみで完成するものでもないですから・・・)

どうとでも加工して別で使ったりもできてしまいます。

目的と条件が限られれば料金を変えてお渡しするのもなくはありません。という方針です。

 

でもデジタルの時代、音楽でもそうだったように、コピーで劣化しないタイプの情報は抑えようとしても無理で、それが流通しても良いような仕組みのほうに力を入れたほうがいいのかな・・・と思ったりもしますが。

 

これは引き続き考えていきましょう。

 

ではまた。

 

あ、さらに補足で・・・スタンプのイラストは依頼のされ方も進め方もぜんぜん別です。ゆるくやってました。

 

株式会社ナナヨンデザインラボ