74 Design Labのブログ

ナナヨンデザインラボの代表のデザイン周辺の雑感 

エネルギーの科学史 を読みました。

エネルギーの科学史
小山慶太

2021年10月の初版発行で
東日本大震災のあとに書かれたものならではの終章となっています。

図書館に行ったときに
たまたま見つけて、エネルギーについて理解を深めたいなと思って借りてきました。

人間がエネルギーに関連する現象をどう捉えていてそれがどう変化してきたかが書いてあって
とても面白いのですが、科学の知識が薄いと読み進めるのに時間がかかります。

途中で読了をあきらめて、ネットで探したのですが新刊はもうなく、増刷の予定はないようでした。
中古もあまりやすいものはなく送料合わせて定価くらいのものばかりでしたが
それを購入して、借りたものを返したあとはそちらを読み進めました。

あまり売れなかったのかしら?
でもそう思うと、図書館て重要だなと思います。
それはさておき、

一通りさらっと読んだだけで、数式などは読み飛ばしていますが

歴史上の様々な研究、発見を短い文章できちんと書こうとしている感じで
よくまあこんなに理解してまとめられるななどという稚拙な感想がメインですが・・・

エーテルを始めとする、わからないことが起きたときに
仮の物質を設定することから始め、それがなくても成り立つ発見がある流れ

原子力(核エネルギーと書くべきと主張されている)は
原理上化学的な処理では対処できない

というあたりが興味深かったです。

SDGsには環境問題、エネルギー問題も含まれていて重要たテーマだと思いますが、
浅い知識で語るのは少し我慢して、簡単な解決法はないなと思いつつ
エネルギーとはなんなのかをきちんと捉えて
じっくり考えて、試してをしていきたいものです。

いい方法の開発には結構やせ我慢は重要だと思っております。
こらえ性がないので答えが欲しくなっちゃうのですが。

抽象的になりますが
なんでも長く保つには
不純の許容と
動的なバランスだろうなとか思っております。

そんなことを言ってると一見デザインの言い切りが甘くなるので
なんか説得力が落ちたりしますが。

ではまた。

 

ナナヨンデザインラボ

ムコウズLINEスタンプ その2

そういえば途中経過のままでしたが

LINEスタンプまた作ってしまいました。

もうずいぶん前になりますが。

 

https://store.line.me/stickershop/product/15819054/ja

 

f:id:nanayon8:20220310115224j:plain

LINEスタンプ仕上げ中の画像



本当はムコウチルドレンなのですが

名前でリジェクトされて対応した時に

ムコウ「ズ」チルドレン

にしてしまって通ったあと変更が難しいのでそのままです。

申し訳ない。

 

前回の反省もあってIllustratorに変えました。

くっきりできるのと背景を抜くのが楽だからです。

 

言葉の内容はもっと使いやすいのを増やしたかったですが

ムコウチルドレンたちの使う言葉に寄せたかったので

こんな感じになりました。

 

その後忙しくなってしまって

スタンプは作っていないのですが

また作ってみたいです。

アニメーションもいいかもしれません。

手間はかかりますが・・・。

 

ではまた。

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ

2022国際ロボット展[INTERNATIONAL ROBOT EXHIBITION 2022(iREX2022)]に関わった仕事が出ます。

神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)の
令和3年度生活支援ロボットデザイン支援事業委託業務
として採択されて進めていた
マイクロテック・ラボラトリー株式会社様との仕事が
国際ロボット展で展示されます。


2022年3月9日(水) ~12日(土)
国際ロボット展
東京ビッグサイト 東7ホール E7-51
神奈川県立産業技術総合研究所ブース内

内容
マイクロテック・ラボラトリー株式会社
「可触化デバイス
ダイレクトドライブパラレルリンクでの遠隔操作

また、
同時開催の KOKOKARA Fair 
東京ビッグサイト 西ホールにて

KISTEC発!!新事業創出ロボット×DX交流会Day3
⼩川 優機製作所/ホロンクリエイト
/マイクロテックラボラトリー/ナナヨンデザインラボ
/神奈川県立産業技術総合研究所

会場:KOKOKARA Fairステージ
11:30~13:00

・・・の中でで少しお話をします。

 

具体的な内容は発表のあとにまとめようと思います。

ではまた。

 

株式会社ナナヨンデザインラボ

2021年のまとめ

2021年はやっと本格的に動き出した年でした。

特に、10月あたりからほとんど休まず仕事をしていた状態で

ブログも更新せずでした。

 

1月 こまごまプロダクトのデザインを進める

2月 淡々と作業中

3月 黙々と作業中

4月 決算。オンライン授業対応・・・

5月 LINEスタンプ ムコウズ 発売

6月  Webサイトイラスト・動画制作

7月 関わっていたプロダクト発売

LINEスタンプ ムコウズチルドレン (正確にはムコウチルドレン)発売

8月 KISTEC支援審査

9月 KISTECプロジェクト開始

10月 プロジェクトいくつか+大学2校並行授業

11月 2年ぶりのつくばチャレンジ見に行く

12月 1月ごろやっていたものの意匠登録していただく。

 

簡単に書くとよく見えませんが

通常のプロダクトも関わりまして

発売されたものもあります。

イラストも描きましたし

動画、アニメーションも作りましたし

イメージを初期から作ることもできたかな?

というものもあります。

 

ただ、忙しくはしていたものの

収益につながりにくかったり

時間換算するとよくなかったりでした。

今年は自分なりのリズムを作ったりしていきたいななと思っております。

イラストレーションのお仕事について

実は・・・イラストレーションは昔から絵を描くのが好きなのと

プロダクトデザインの派生として、説明しなければならないことがあるときに描いていてできるようになった分野なので、やり方が確立してから受けた仕事というよりは、頼まれてやれそうだから始めた感じなのです。

 

なので、イラストレーターさんの知り合いはあまりいなくて

あんまり業界の常識を知りません。

 

それを前置きしておいて、本題?ですが、

お仕事の進め方をスムーズにしたいと切に願っています。

そこで、仕事上のメモをおいておきます。

 

~~~~~

新しいものをつくるので100円払うから決まったものを提供、というわけにはいかず

紆余曲折はまったくないことはあり得ないのですが

それでも、最初にどこまで進め方と納品のイメージを合わせておけるかでスムーズさが違うなと思います。

 

まずはこんな内容を聞くようにしてます。(したいです。)

 

1:内容、何のために何を表現したいのか

2:何に載せるのか

 描き方、納品方法、料金、に関係します。

3:どんな雰囲気にするか

 媒体の狙い、ブランドの傾向、ターゲットなどから決まってきます。

4:絵の大きさ

 縦横比、寸法、解像度 

5:関係者(何を聞くかの相手を知らないと進まない!)

 内容の最終ジャッジ

 料金を支払う方

 紙面のディレクション

 コピーの書き手

 データの送信先

6:スケジュール

 リリース

 イラストの締め切り

 ラフの提示

 必要条件の提示・・・できればコピーなどある程度揃ってからスタートしたいものです。

7:予算

 

 ちなみに、料金は、情報整理料、制作料(かかる時間×単価)、使用料(載る媒体、使い方で変化)で決まってきます。

 使用媒体に合ったデータで納品します。基本的には元データお渡しはしておりません。必要な場合には、その後の使用の仕方と料金を別途相談させてください。です。

 

補足説明・・・・

 

  ・イラストレーターあるあるだと思いますが、直しをどこまで受けるかは難しいところです。

 

こちらの文字の間違いなどはもちろん直しますが、絵の直しが注文の内容からずれたり

注文があやふやだったりするのが元の場合、は追加でいただきたいところですが

新しいアイディアほど、はっきり指示するのはもともと無理でもありますので。

 

完成品納品後の直しはこちらの文字などの間違いはもちろん直します。

その他紙面に載せてみてのトーンの調整など1度は受け

指示の変更は別途料金をいただくようにしたい。

 

「締め切りを延ばすから、」というのは描く側にとってあまり良いことではなく

延びたら使う時間が延びるのでその分上げないと合わないです。

 

条件をそろえずにスタートさせて延々直しをしていくと、料金が上がってしまう体系にして

ラフの時点ではある程度固められるようにしていきたいというのが理想です。

 

・これもまた、イラストレーターあるあるだと思いますが

「元データください」と言われることがありあます。

後工程でそうでないと使いづらいときがあるのは分かるのですが

 

ノウハウと手間が詰まったものになるので、気軽にそれをすべてお渡しすることはできないのです。

 

たとえがピッタリではないかもしれませんが

ラーメン屋でラーメンを提供するつもりの商売なのに

ラーメン代払ったからレシピちょうだい、場合によっては厨房貸して、のように感じる

と言ったらいいでしょうか。

イラストとしても

加工できてしまうので狙った完成品からずれてしまったりしますし、

それは許せても(著作権の視点、同一性保持権、だとアウトですが、イラストのみで完成するものでもないですから・・・)

どうとでも加工して別で使ったりもできてしまいます。

目的と条件が限られれば料金を変えてお渡しするのもなくはありません。という方針です。

 

でもデジタルの時代、音楽でもそうだったように、コピーで劣化しないタイプの情報は抑えようとしても無理で、それが流通しても良いような仕組みのほうに力を入れたほうがいいのかな・・・と思ったりもしますが。

 

これは引き続き考えていきましょう。

 

ではまた。

 

あ、さらに補足で・・・スタンプのイラストは依頼のされ方も進め方もぜんぜん別です。ゆるくやってました。

 

株式会社ナナヨンデザインラボ

LINEスタンプ準備中・・・その2

またLINEスタンプの準備中です。

 

うまくいくといいな。

 

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検討中

今回はIllustratorで描いているので

線が安定して、書き出しも周囲が第1弾よりきれいになってます。

ちょっとしたことでもやってみないとわからないことがいろいろです・・・。

 

ナナヨンデザインラボ

ムコウズLINEスタンプ その1

はじめてLINEスタンプを作ってしまいました。

 

https://line.me/S/sticker/15231663

 

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ムコウズLINEスタンプ1



 

いわゆるコロナ禍で、作業場に籠っていて

今まで見なかったYouTubeを見るようになりました。

 

その中でも引っ掛かってきたのが

野球Youtuber向(ムコウ)さんのもので

 

https://www.youtube.com/c/%E9%87%8E%E7%90%83Youtuber%E5%90%91

 

 

性別、年齢、技術レベルごちゃまぜで

えらく楽しそうに草野球をやっているので

こんなスポーツのやりかたもあるんだな、とうれしくなりました。

 

そして、登場する人みんなすごく素敵なのです。

イラスト描きたい熱がわいてきました。

 

そこで思わず、

(今まで人にTwitterでDMなど送ったことがないのですが)

ムコウさんにイラストを1枚送りつけて

 

応援してます!と。

 

そのあと少しして、

ムコウさんが打ったあとヘルメットに手を添えながら

走り出すのがおもしろいなと思って

その絵をまた送りつけました。

 

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ムコウさん

 

そうしたら返事が来て、喜んでくれたようだったので

少しやり取りしているうちに

「この絵でスタンプ作れますかね?」

となったので、描きため始めたのでした。

 

~~~~~

しかしまあ描きだしてみると

安定して40枚とか描くのがとても大変でした。

スタンプにしようと決めてからちまちま作業を続けて

1か月くらいかかってしまいました。

(他の仕事もしてましたが)

 

振り返ると、

 

1:絵柄がどうだったのか

最初の絵が緩くて太めのラインマーカー的なタッチを多用したものだったので

多少シンプルに直しつつ描きましたが

もっとシンプルなほうが見やすかったかもしれません。

 

最終的にかなり似方とか絵柄にばらつきあります。

ムコウさんのYouTubeの雰囲気からし

整った可愛さではないような気がして

勢いを重視した部分もありますが。

 

2:資料の用意が大変

動画から印象的な場面を切り出すのにものすごく時間がかかりました。

 

動画は動きの特徴を見出すのにはいいのですが

絵を描く参考にするには解像度がとても荒いので、

他のアップのシーンと組み合わせて

細部を確かめる必要があります。

 

よって、1枚の絵を描くのに複数枚参考資料を用意しますが

40枚描くのに余裕で100枚以上の参考画像がいるというわけで

 

あのシーン面白かったなーと思い出しては

その動画を再度みつけ、流してみて

動画を見ては止めて、使えるか?と確認、を繰り返しました・・・。

 

これが一番つらかったかも。

 

3:描き方はこれでよかったのか

絵は大好きな(?)Autodesk Sketchbook proで

レイヤー分けして下描き→線を整え→主線しあげ→ベース色→影

と描いています。

 

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工程

パーツごとにレイヤーを分けて、

その中でベース色、陰、ハイライトと分けているので

こんな絵でも50枚くらいレイヤーがあって。これまたまいった。

 

あと、主線内で自動で範囲を選択して塗りつぶしを多用したのですが

周囲が微妙に白く残るのです。後で見ると汚いので

そこをいちいち手で塗るのがめんどい。

Autodeskさんなんとかなりませんか。

 

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画面


 

4:仕上げで何を優先するか

そのあとも思えば問題で、

実は、今回はそこを記録しておこうと思って書き出したのですが

 

Sketchbook proでは文字の処理が面倒そうだったのと、

周囲を空けるLINEでのレギュレーションをきちんと見るために

一旦描いた絵を個々に分けて保存。

Adobe Illustrator上に必要な面積と個数の正方形を並べておいてそこに配置。

その中で手描きの文字を液タブ+ブラシツールで作って

オフセットで縁取りして、を行っています。

 

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illustrator画面

 

それをpngで一コマずつ描きだして

Photoshopで白い部分を自動切り抜きしました。

スタンプ40個全体を見ながら

320×320 pixel に安定して仕上げるには良い工程でしたが・・・。

 

5:申請手続き

LINE CREATORS MARKETに登録し

改めてムコウさん、ムコウズ、からの許可を得ている、

描かれている人の許可を得ている

これは私のイラストである、ということを示す書類を

(かなりおおざっぱな方法をとりましたが)用意して申請しました。

これでいいのか少し不安でした。

 

6:再申請

リジェクトがかからないといいな・・・と思っていましたが

そういうわけにもいかず、中2日程度で連絡が来ました。が

心配していた絵の内容や書類の不備ではなく

画像の背景の透明に抜くことができていなくて、白く残っていますよと

いうもの。

 

3枚指摘があって、見ると抜き忘れではなく

こういう部分ぽい。

 

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(バックわざと色つけています)

 

Photoshopで自動で範囲を選択して

抜くのがうまくいってない(許容値を調整しても微妙だった)

プラス、勢いのある絵で、効果線のあたりなので多少はいいか

と思っていた部分でした。

 

でも抵抗するほどのことでもないので

もう少し丁寧にちまちま抜いて再申請、翌日OKといった感じでした。

 

実際、

LINEで使ってみて黒バックで見ると、他の絵でも

外形線の周囲のところにノイズが入る感じなのは否めず。

 

絵を描く段階から背景を透明にしておくこともできるので

そうしておけばよかったな、と思っております。

 

7:セリフは・・・

もう一つ反省点としてはセリフ。

動画上のネタを優先するか

スタンプとしての使いやすさを優先するかで

迷ったあげく、「エグい」と「ありがとう」

が抜けてしまったことです。両方中途半端という結果に。

 

~~~~~

 

これは第1弾ということで、

次は絵柄と画像処理を改良して

内容も色々やっていきたいです。

 

乞うご期待ください!(←ムコウさんのまね)

 

しかし、

描きたいテーマで

人に喜んでもらいながら

好きにイラストを描けるってなんて楽しいんだ。

 

加藤 雄也

ナナヨンデザインラボ