えんえんと繰り返し、少しずつ言い方を変えて
同じことを言っている
そうして言葉で言い表しにくいことを
形づくっているような感じがするが
どうなのだろう?
万年筆で少しずつ書いた
というのも
この文章の雰囲気に関係ありそうです。
正直私には捉えきれなかった部分が多い感じですが
「はりぼて」「ドーピング」
といった表現は
工業製品の外観デザインに関わって来た身として
外観はリアルに「はりぼて」だし
気をつけないと「ドーピング」してるだけ
になってしまうのは同じではないかと
思いながら読んでいました。
「そんなの詐欺ですよ」
と
中身がそれほど進化していない製品の開発中に
「もっと外観で差が出るようにしてほしい、すごい機械なんだから」
とデザイナーでない上位者が言った時に
私が答えたと知った同僚が
そんなこと言っちゃったの?的に笑っていましたが
デザインはきっと人間の錯覚みたいなところまで
配慮するけど、ごまかしの手段じゃないよなー
とか思っているのも思い出すのです。
大事なことで自分と関係ありそうなのですが
具体的にイメージできないくだりが
いくつかあるのがムズムズするなという読後感です。
そして、木村さんが「芸術起業論」村上隆、にも関わっていたのを知り、
それをまた読み返したりしています。
アートの見方が分かって、すげーメカラウロコとはこのことか
みたいな本です。私にとって。