74 Design Labのブログ

ナナヨンデザインラボの代表のデザイン周辺の雑感 

「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました」きたみりゅうじ

昔、SEについての現実的な内容の本を楽しく読んでいました。
今回はブックオフで見かけて買ってきました。
すみません、でも、2005年の本で、少し前の本ですね。
付け加えると、その場に何冊かあったが価格が落ちていない。すごい。
 
さて、サラリーマンである私にも
あ。そーだったのか
とすっきりする内容で
税金について少しわかったような気がします。
 
成り立ちと
現実的な処理がよくわかります。
 
そして、自分でわからないことを調べるのを
企画として提案して
本にするって
これが仕事をつくるってことですよね!
いいなあ。
〜〜〜〜〜
私が日々会社の外でやっていることは
ほとんど仕事に関連することばかりなのです。
疑問に思ったことを調べるとか
自分で試してみるとか
頼まれてもいないのにレポートにまとめておくとか。
EXCELでまとめてみるとか
イラスト描いちゃうとか
(でも実はぜんぜん今の状況では受け入れてもらえる体制にないので生きてこない。)
 
私が最近買ったものなんて
ほとんど経費になるんじゃなかろうか
とか思ったのでした。
 
会社をつくるかは
人と組み具合と
収益がある程度でたらだそうですが
 
仕事をつくるって
できなかないのではなかろうか
とかイメージが湧いてきたのでありました。
・・・あはは。いいのか?

 

「ハードウェアのシリコンバレー 深圳に学ぶ」 藤岡淳一

 
愚問だけど、この、モノを作ろうという
情熱はどこから来るのだろう?
 
昔から物凄いスピードで
絶妙なクオリティで
製品を作っているようだ。
 
儲かるからという基準
だけではないのは確かだ。
 
製品を受け取る側も
作る側も
いま、出来る手段で
喜ばそうと
全力でしている感じがする。
 
そして
喜ぶことや
クオリティに
自分の基準と勘を持っている。
 
こういう風に入り込まないと無理なのか。
こういう風に入り込めばできるのか。
 
「メイカーズのエコシステム」
を読んで、どういう経緯でここまで来たのか
と気になっていたのですが
疑問が一部解消しました。
すげーわ。

「メイカーズのエコシステム」 高須正和+ニコニコ技術部深圳観察会

だれかのtwitterで書いてあって買ってみた。
 
「MAKERS」は読んでいる。
とてもワクワクした。
 
大量生産でなくても何か可能性がはないものか
と思っているところだったので。
その後すぐ
たまたま、ファブラボで活動している人に出会ったり
・・・あれからすでに6〜7年経ってしまった。
 
そこでこの本。
ああ、わたしがぼんやりしている間に
こういうことが起こっていたのかー。
 
わたしはコンピュータ系のことに知識がないので
こっち方向の盛り上がりがよくわかってなかった。
わたしにとって
投資がかかるイメージは樹脂などの金型のことなのだけど
それは外装だけの話。それはそうだ・・・。
 
基板が安くできる話がすごいし
でも無理してる感じもするので
軽く喜んでるわけにはいかなそうだけど
その辺も丁寧に書いてある。
 
そして
その中でやってるひとはすでにやっている。
思い切り入り込んで。
・・・ここ重要。
今わたしは表面的に撫でることばかり。
 
同人ハードウェアから
メーカー企業へのハードさや
それを目指すことばかりが理想ではない感じも面白い。
 
続けるには儲けがなきゃいけないけど
儲けるために作るだけでは
この盛り上がりはできなそう。
あ、目的も様々な人が入り混じってこそ
盛り上がるのか。
 
なんのかんのいうよりやらなきゃ。
・・・こればっか。

「勝率2割の仕事論」岡康道

アンテナが低くて範囲が狭いわたしでも
の名前は昔から知っていた。
わたしが社会人になって少し経った頃話題になっていて
格好いいなーとなんとなく思っていた。
 
しばらく忘れていた。
今でも活躍していて
あれもこれもTUGBOATなのか!
と驚いた。
 
人が動くときの本質を考えること
ということは、嘘やごまかしはしないということ。
でも、プレゼンで落ちる(コンペで負ける)
しかし、そこで通じ合った企業とは長く付き合える。
 
判断はクオリティを上がるかどうか。
強い広告。
 
長く強く活躍している人は
自分の業界を否定しない。
きちんと真摯に取り組んで
俯瞰しつつも
ものすごい解像度で仕事をする。
 
勝ち負けではなく
そのレベルを高くすることを意識する
そんな感じがします。
 
羽生
梅原
???
 
わたしは自分のいるところを
否定してばかりかな・・・。

「わたしのかたち」中村佑介

ひねくれずに言うとこういう絵は好きな系統です。
 
それに沿っていて、対談相手がいい・・・。
山本直樹江口寿史との女性の絵についての話とか
わたせせいぞう林静一もわたしとしてはとてもわかる相手ですし
 
同級生との対談も
絵を研究していた時代とかライバル感とか
漫画とイラストレーターの立場とか
 
あ、そうだ、あだち充を研究してる感じも。
最近の絵がやはり今時の女の子を描いてるってのは
わたしも感じてた!て嬉しくなったり
 
和田誠ももちろんいいですし
 
〜〜〜〜〜
 
そうだ、わたしと関わりがなかったのは
あのシールはとても気合いが入って書かれてた話は
新鮮でした。
 
そしてアジカン
わたしはほとんど聞いたことがありません。
 
この二つはこれから
よく見て聞いてみなければと思っています。
 
〜〜〜〜〜
 
なんにせよ
みんな真摯に活動していて
わたしも素直にがんばろう、という本でした。

「なぜ働くのか」と「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」

 
両方、私の気分多少が不安定だったので
かなり飛ばし読みをしてしまったのですが
 (不安定だからこそこんな本に手を出すのかもです)
何か共通するところがあるように思います。
 
「なぜ働くのか」では
発明はこの世界の仕組みを解き明かす
発見は発見された事実を用いて新たな物や方法を生み出し世界に変化をもたらす
発見はあるべきかどうかは問われない
発明は倫理的な問題が問われる
自然科学における発見と発明は大抵わかりやすい・・・がどちらとも言い難い物がある
 
そして人間の本質についての概念は・・・発明であるときが多いように思うと。
例えば
人間とはなまけたがるものである
 
とかいう概念が発明されると、無意識に影響されて
世の中がそうなってしまう。
無意識が故に影響されているのに気がつくのが難しい
その概念に沿って規則や褒賞をつくるとますます人間はその方向にいくと。
 
でもそれは、発明であって
変えられない発見ではないのではないか。
 
人間はその概念によって変化するということは
 
こうなりたいという方向のアイディアを出すことで
人間は、社会は良い方向に変化していく。
 
アイディアで人間は変わる。
そうすると働くのが楽しくなる
 
と。
もっとわかりやすい実例をもとに書かれてました。
 
「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」
これはもう、ほんとに飛ばし読みでこんなこと書くのは心苦しいですが
 
「人間は大人になっても成長する」
という調査結果があって
成長することを前提に動いている組織はとてもいいよ
という内容だと思います。
 
人は仕事場で
弱みを隠蔽するのに半分くらいの時間を使っているのでは
という言葉に惹かれて読み出しました。
 
自己防衛からくる行動にとても迷惑していることが多いですし
自分もどうも格好付けすぎないようにしないと変な行動に出てしまうな
と思っていたので。
 
どうも心がちくちくする内容でした。
 
〜〜〜〜〜
 
いずれにせよ、
人は人の捉え方の概念で変化する。
概念について良いアイディアを出し実行せよ
 
という内容かと。
 
そして、あまり良くない概念は
人はどうしても即物的な方向に弱いと思い込むこと。
 
ちょっとずれるが
即物的なことを目的にして直接狙いにいくと
どうも幸せにつながらないというのは
ずいぶん前から思っている。
即物的というより数値に置き換えたものか。
抽象度が高くて、それさえ達成すれば良いのではないもの。
お金とか台数とか計測結果とか。
 
すごいなーと思う人は
目的がその業界での勝ち負けや数字ではなく
でも、とても明快で解像度が高い状態でストイックなのですが
 
その状態はなんなのか・・・
 
最近濱口秀司さんと糸井重里さんの対談で
「道」というカルチャー
というくだりがあって
 
あああ。と思ったのです。
「道」か・・・
 
剣道をやっていたことがあるのですが
勝ち負けだけでなくそれを極めようとすることで別のことを掴む
という感覚、そのつもりでやればいいのかもと。
私の剣道はそこまで行ってなくて
スポーツとして面白がっていた部分がありますが。
 
そして・・・
父が「デザイン道」などと言っていたのですよ、これが。
も・・・もどってきてしまったような。
 
「道」と捉えることで
人間が成長するとかいうこと?・・・かな?
 
難しいことを言わなくても
私がいて、世界とつながっている感覚があればいいのかもしれませんが。

「街を変える小さな店」

Book Market 2017に行って買いました。
ミシマ社のTwitterで知って出かけたのですが
軍資金をあっという間に使い切って
ミシマ社では買い物できずに帰ってきたのです。
 
その寸前に「ちゃぶ台3」を買っていたからもあったのですが。
ちゃぶ台3で印象に残った記事はいくつもあったのですが
その中の一つが「地元的なるもの」でした。
 
住んでるところが近いからと理由のつながりが少なくなって
勤めてる会社が一緒というのも薄くなって感じ
価値観的なものがつながる理由になってるなーと
 
ぼんやりと考えていたところにはまった内容でした。
具体的にはこういうことなのか、と。
 
街を変える小さな店
は題名だけで買ったのですが
読み終わって、あ、と本棚にちゃぶ台を取りにいったら
同じひとでした。
堀部篤史さん。
本が出て2年後に独立したのですね。
 
話が繋がっていてよくわかります。
もう一度、二度、セットで読まなくちゃ。
 
そして工業デザインというか
モノを作るにあたっても
腹に落ちる文化圏でつくってみたいと思います。
 
それが何かはよくわからんのですが。
 
告白しますと
読み始めに
なんか楽しそうそうだから
今度京都に行ったときには
出町柳とか一乗寺に行かなくちゃ
と思った自分が恥ずかしいのでありました。